沖縄市民小劇場あしびなー

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290席というこぢんまりとした劇場は、演者と観客との距離が近く、臨場感あふれる舞台を楽しめる極上空間と評されています。小規模ながら照明や音響などの舞台設備は充実しており、「音響家が選ぶ優良ホール100選」にも選出されました。アーティストによるライブ、ピアノ演奏会、沖縄芝居、古典芸能、映画、講演会などあらゆるジャンルの公演に使用され、年間稼働率は80%に達しています。また、「地域の人々に良いものに触れてほしい」という想いから劇場使用料をリーズナブルな価格に設定しています。 あしびなーは伝統芸能の盛んな沖縄市に、あらゆる芸術・芸能を育成・発信するための拠点を作ろうという趣旨で1998年に開設されました。初代館長には「笑築過激団(しょうちくかげきだん)」座長の玉城満が就任しています。以来、貸し館事業だけでなく、地域と連携した数々のイベントを企画、開催してきた実績があります。代表的なものとしては、宮本亜門氏や鴻上(こうがみ)尚二氏による、ミュージカルや演劇ワークショップが挙げられます。また、児童、青少年のための演劇祭「きじむなーフェスタ(国際児童・青少年演劇フェスティバルおきなわ )は、2005年から毎年開催。劇場という枠にとらわれない、胡屋の街全体を会場とした斬新な企画で、世界中から多数の演者が集うイベントへと育っています。 その多彩な活動は広く注目を集め、2005年には、地域の芸術文化の環境づくりに功績のあった公立文化施設を顕彰する「JAFRAアワード(総務大臣賞)」を受賞しました。 沖縄の伝統芸能のみならず海外の芸能公演も積極的に行っており、チャンプルー文化のコザに相応しい劇場となっています。