沖縄こどもの国

本土復帰の記念事業のひとつとして1970年に開園した沖縄こどもの国は、長年市民県民に親しまれてきた動物園を中心として、2004年に「人づくり、環境づくり、沖縄の未来づくり」をキャッチフレーズにリニューアル。ボランティアをはじめとした市民参画の拠点・チルドレンズセンターに加え、ワンダーミュージアムもオープンしました。
動物園では、ゾウ、キリン、ライオン等の大型動物のほか、他の地域では見る事のできない琉球弧の生き物たちが飼育展示されています。また、2017年にはホワイトラインも仲間入り。九州域では初の展示となり、2019年4月には新しいライオン舎もオープンしました。
ワンダーミュージアムとは、子どもたちの五感を刺激する展示とプログラムを行うアメリカ発祥の教育施設「チルドレンズミュージアム」をモデルとして、遊びの中で科学、芸術等を楽しみながら学ぶワークショップも行っています。
地域に根ざした園であることを目指す沖縄こどもの国では、アグー(豚)やチャーン(鶏)、ヒージャー(ヤギ)、琉球犬といった、大隅諸島から八重山諸島まで弧状に連なる島列「琉球弧」にのみ生息する動物の生育や繁殖にも力を入れています。
また、琉球競馬「ンマハラシー」を約70年ぶりに復活させるという企画も行われました。速さだけでなく走る姿の優美さも競うという琉球王朝時代からの伝統行事は、1943年の開催を最後に途絶えており、開催時にはその復活を喜ぶ多くの観客が詰めかけました。
また、夏限定『サタズーナイト』では、毎週土曜日、開園時間を夜の9時まで延長し、沖縄の夜の動物園を楽しめるイベントも期間限定で開催中しています。夏休みは、家族でサタズーナイトに遊びに行こう。